治療
結核性関節炎では、抗結核薬の使用を中心として、状況に応じた手術適応が検討されますが、治療は長期に渡ります。ます、イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールの4剤を中心に2か月ほどの初期治療を行い、感受性に応じて、その後イソニアジドとリファンピシンの併用をさらに継続します。
ただし、薬の副作用が出現することもありますし、年齢や基礎疾患の有無などによっても治療方針は異なるため、病気を発症した患者さんにあわせての治療が必要不可欠です。内服薬による治療が効きにくい場合や関節破壊が強い場合、大量の膿を排泄している場合などにおいては、手術適応が検討されることになります。
なお結核性関節炎は、活動性の肺結核を伴っていない場合には周囲への感染リスクはさほど高くないと考えられています。しかし、痰に結核が排菌されているときには陰圧室で管理する必要性も出てきます。そのため、結核の活動度を評価することは周囲への感染拡大リスク管理上とても重要であるといえます。
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