検査・診断
羊水過多症の診断では、まず母親の診察を行います。腹囲や体重の変化のほか、呼吸困難や吐き気、嘔吐、体のむくみ、静脈瘤などの症状の有無を確認します。同時に切迫早産の兆候や胎動の状態なども詳しく観察します。
羊水の量を推定するためには、超音波検査が実施されます。超音波検査による羊水過多の診断には、主に以下の方法が用いられます。
羊水ポケット
羊水腔内の羊水で満たされた円の最大径を測定して羊水の量を確認する方法です。この円の最大径は羊水ポケット(AP)と呼ばれ、8cm以上の場合に羊水過多と判断されます。
羊水インデックス
母親の腹壁から子宮までの部位を4分割し、羊水腔のもっとも深い場所を4か所それぞれで測定して合計する方法です。この合計値は羊水インデックス(AFI)と呼ばれ、25cm以上の場合に羊水過多と判断されます。
羊水最大深度
床に垂直になるように超音波検査の器具(プロープ)を当て、子宮内のもっとも深い部分を測定する検査方法です。この測定値は、羊水最大深度(MVP)と呼ばれ、8cmを超える場合に羊水過多と判断されます。
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