症状
症状は腫瘍の大きさによって異なります。初期には内耳神経に限局していた腫瘍が徐々に大きくなると、周辺の小脳などに機能障害が生じ、最終的には脳圧が上昇してさまざまな症状が引き起こされます。
腫瘍が内耳神経に限局している初期の段階では、高音域の難聴や耳鳴りが主な症状となります。個人差はありますが、ふわふわと浮くようなめまいを感じる人もいるでしょう。
腫瘍が大きくなると、周辺の小脳や他の脳神経を圧排し、小脳の障害によって運動失調やめまいなどが生じ、舌咽神経や三叉神経などの障害によって物の飲み込みが悪くなったり、ろれつがまわらなくなったりする神経症状が現れます。
腫瘍がさらに大きくなると、脳脊髄液が流れる脳室内に進達し、脳脊髄液の流れが悪くなることで水頭症を発症したり、脳圧が上昇することで頭痛や吐き気、意識障害などの重篤な症状が出てきたりすることもあります。
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