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こうもんしゅういのうよう

肛門周囲膿瘍

最終更新日
2018年09月05日
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2018/09/05
掲載しました。

概要

肛門周囲膿瘍とは、肛門の周囲に(うみ)がたまり赤く腫れ上がる病気を指します。肛門周囲膿瘍が進行すると肛門に向かってトンネルが形成され、痔瘻(じろう)と呼ばれる状況に陥ることもあります。

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲に存在する肛門陰窩と呼ばれる部位から細菌が入り込み感染を起こすことを原因として発症します。治療では、肛門の皮膚周囲で赤く腫れ上がっている場所を切開し、中に溜まった膿を出します。

原因

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲に存在する肛門陰窩と呼ばれる部位から細菌が入り込み感染を起こすことを原因として発症します。肛門陰窩は非常に小さいくぼみであり、正常な便であればそこに便が入り込むことはありません。

しかし、下痢を起こしている際には肛門陰窩に細菌が入り込んでしまうことがあり、そこから感染症が起こり肛門周囲膿瘍の発症に至ることがあります。また、下痢の際に便が出きっていないと感じ、強くいきむことがあります。このことをきっかけとして、肛門陰窩に便が入り込んでしまうこともあります。

なお、肛門周囲膿瘍は乳児期のお子さんに生じることもあります。おむつをしているお子さんの場合には、おむつかぶれが原因となっていることもあります。

症状

肛門周囲膿瘍が発症すると、肛門の周りに赤みを伴うおできのような腫れが生じ、急激な痛みを覚えます。外表の皮膚が破れて膿が出てくることもありますが、それによって痛みや腫れはおさまります。

肛門周囲膿瘍が進行すると、痔瘻と呼ばれる状況を引き起こすこともあります。痔瘻の発症に至ると肛門周囲の感染状況はより複雑なものとなり、治療に難渋することもあります。また、痔瘻はがんとの関わりもあることから、放置することなく早期に治療することが大切です。

検査・診断

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲の様子を詳細に観察することで診断されます。この際には、肛門鏡を用いた肛門内の観察や、触診(指での肛門の診察)が行われます。また、肛門周囲膿瘍では痔瘻に進行することもあり、その状況をより詳細に評価することを目的として、経肛門的超音波検査、CT、MRIといった画像検査が行われることもあります。

治療

肛門周囲膿瘍は、肛門の皮膚周囲で赤く腫れ上がっている場所を切開し、中に溜まった膿を出すことで治療されます。便が下痢であるときに肛門周囲膿瘍が生じやすいため、整腸剤を使用したり、食事内容を整えたりすることで便性を整えることも大切です。

また、過度のアルコール摂取やストレスなども、肛門周囲膿瘍を引き起こすリスク因子であるといえます。そのため、アルコールを控える、ストレスが溜まらないようにする、などの対応を講じることも大切です。

肛門周囲膿瘍が進行すると、より治療に難渋する痔瘻と呼ばれる状態につながることがあります。痔瘻になると手術が必要とされることもあります。

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