原因
肝炎の原因は次のように多岐にわたります。
ウイルス感染
ウイルスに感染することが原因で肝炎が引き起こされることがあります。
肝炎ウイルスにはA~E型があり、主にA型とE型は生肉や魚介類、汚染された水などを介して感染し、急性肝炎を引き起こします。一方、B型とC型は血液や体液を介して感染し、慢性肝炎になりやすいのが特徴です。
そのほかにも、EBウイルスやサイトメガロウイルスなどが原因で肝炎を発症することもあります。
アルコール多飲、栄養過多、運動不足などの生活習慣の乱れ
日常的にアルコールを大量に服用していると、肝臓に脂肪が蓄積されることで炎症が引き起こされることがあります。一方で、多量に飲酒をしない場合であっても、食生活の乱れや運動不足などの生活習慣の乱れによって肝臓に脂肪が蓄積する“脂肪肝”の状態になると、肝臓に炎症を起こすケースも少なくありません。
薬の副作用
薬や薬が代謝される過程で生じた物質が肝臓にダメージを与えることや、薬に対するアレルギー反応により肝臓に炎症を引き起こすことがあります。
免疫作用の異常
自分の肝臓の細胞を“異物”とみなして免疫の作用で攻撃してしまうことで、肝炎を発症することがあります。このような肝炎を“自己免疫性肝炎”と呼び、明確な発症メカニズムは不明ですが、何らかのウイルス感染、妊娠・出産などが契機になりやすいと考えられています。
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