治療
単純性股関節炎は、基本的に1週間程度安静にすれば自然と改善することがほとんどです。痛みが強い場合には鎮痛薬などを用いた薬物療法が行われることもあります。
化膿性股関節炎の場合は、なるべく早期に原因となった病原体を特定して抗菌薬による治療を行う必要があります。それに加えて、外科的治療として患部を切開するか、関節鏡(内視鏡)を用いてたまった膿を排出し、股関節内を十分に洗浄します。また、化膿性股関節炎は進行すると骨にダメージが及んで脱臼などを引き起こすことがあるため、その場合にはギプス固定なども必要になります。さらに、重症化して股関節の構造が著しく破壊されている場合には、最終的にダメージを受けた骨の一部を切除する骨切り術や股関節を人工関節に替える手術が行われることもあります。
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