症状
肺動脈性肺高血圧症では、右心室に負担がかかり、血液がうまく肺に流れなくなってしまいます。また、肺は血液に酸素を供給するために重要な臓器ですが、このはたらきも阻害されてしまいます。
それによって、全身に酸素が不十分な血液が滞るため、疲れやすさを感じるようになり、階段を上ったり歩いたりすると疲れを自覚することがあります。また、脳にも不十分な血液が供給されることになり、立ちくらみやめまいを感じます。血液が全身に溜まることで、足を中心としたむくみを自覚することもあります。
病気の状態が進行すると、運動をしていなくても呼吸困難を自覚するようになります。横になった際に症状が悪化するため、座った姿勢を好むようになり、このことを起座呼吸と呼びます。
むくみは全身に広がり、かすれ声(声帯のむくみ)、ピンク色の痰や咳、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸)などの症状を認め、慢性的な呼吸困難を自覚します。
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