検査・診断
肺吸虫症が疑われる場合、以下のような検査が必要になります。
画像検査
胸部X線などによる画像検査で肺の外側に水がたまっていたり(胸水)、肺がしぼんでいたり(気胸)しないかなどの異常所見を確認します。ただし、肺吸虫症に特異的な画像所見はありません。
鏡検
鏡検とは、顕微鏡を使用して、採取した検体に原因となる病原体が存在するかを確認する方法です。鏡検で痰、糞便、気管支肺胞洗浄*液の中などに肺吸虫の虫卵が確認できれば確定診断となります。
*気管支肺胞洗浄:気管支鏡を用いて肺中に生理食塩水を注入し、回収した液体を調べる検査。
血液検査
血液検査では、末梢血好酸球の増加や血清IgE値の上昇がみられます。また、血清や胸水中の抗体検査は診断の補助に有用です。
医師の方へ
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