治療
脂漏性皮膚炎の治療は、生活習慣の改善と薬物療法があります。
生活習慣の改善
洗顔や洗髪で患部を清潔に保つことが基本です。
精神的ストレスや身体的ストレスが脂漏性皮膚炎を悪化させる可能性が指摘されていることから、生活リズムを整えて十分な睡眠を取り、ストレスを減らすことも大切です。また、脂質の代謝を助けるビタミンB群を含む食品(牛乳、レバー、ほうれん草、大豆など)を取ることも有効です。
思春期以降の脂漏性皮膚炎ではマラセチア菌の影響がより強くなるため、抗真菌薬を含んだシャンプーが使用されることもあります。
薬物療法
乳児期の脂漏性皮膚炎は症状が軽いことが多く、丁寧に洗顔を続けることで改善することがほとんどです。じゅくじゅくとした浸出液がみられる場合は弱めのステロイドの塗り薬が使用されることもあります。
成人型の脂漏性皮膚炎は慢性化しやすく、生活習慣の改善に加えて病院で適切な治療を受ける必要があります。外用剤による治療が中心で、炎症を抑えるステロイド外用剤や、マラセチア菌を抑える抗真菌剤の外用剤が用いられます。また、かゆみが強いときは抗ヒスタミン剤の内服薬が用いられることもあります。
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