治療
脳脊髄液減少症の治療には、大きく分けて“保存的治療”“硬膜外腔生理食塩水注入”“ブラッドパッチ”という3つの方法あります。
まずは保存的治療が行われることが一般的で、発症早期であれば保存的治療のみで治る場合もあります。保存的治療のみでは改善しない場合に、硬膜外腔生理食塩水注入やブラッドパッチが検討されます。
診断・治療が行える医療機関は限られる可能性があるため、詳しくは各都道府県の案内などを確認するとよいでしょう。
保存的治療
具体的には体を安静にすることが指導されるほか、点滴による水分補給などが行われることが一般的です。もちろん、口から水分(主に経口補水液)を取ることが指導される場合もあります。
また症状に応じて、鎮痛薬などの薬物療法が検討されることもあります。
硬膜外腔生理食塩水注入
脳脊髄液が減少した硬膜内に生理食塩水を注入することで、減少した脳脊髄液を補う治療方法です。
ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)
2016年4月より保険適用となった治療方法で、脳脊髄液漏出症、低髄液圧症の両症例に対して検討されます。
脳脊髄液が漏れ出ている部分に自身の静脈血を注入し、血液が固まるはたらきを生かして漏出を塞ぐ治療方法です。なお、治療後は一定期間の安静が必要です。
医師の方へ
「脳脊髄液減少症」を登録すると、新着の情報をお知らせします