治療
腎盂腎炎
腎盂腎炎は細菌による感染症なので、抗菌薬の内服または注射によって治療します。全身の状態が悪い場合や、十分な水分が取れない場合には入院での治療が必要になります。
糸球体腎炎
糸球体腎炎の原因によって治療方針は異なります。一般的な治療法の1つとして、日常生活では塩分制限、加えて腎機能が低下している場合にはたんぱく質制限といった食事制限が推奨されます。糸球体腎炎の原因にもよりますが、薬物療法では高血圧やタンパク尿を改善する薬の服用やステロイド薬、免疫抑制薬などが検討されます。膠原病や悪性腫瘍などが原因で糸球体腎炎が引き起こされている場合には、原因となる病気の治療も併せて行う必要があります。
間質性腎炎
急性間質性腎炎の場合には、原因となっている病気を治療することが腎炎の治療になります。たとえば、薬の副作用による急性間質性腎炎の場合には、薬を中止して経過を見ます。アレルギー反応による腎炎が疑われる場合には、炎症を抑える目的でステロイド薬を使用することもあります。慢性間質性腎炎の場合にも、原因となっている病気の治療を行いますが、診断された時点ですでに腎機能低下が進んでいることも多いです。腎機能低下の程度に合わせて、生活指導や降圧薬、利尿薬の内服などの対症療法を行います。
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