原因
腎盂腎炎
腎盂腎炎の原因として、基礎疾患や尿路の異常などが挙げられます。基礎疾患には、神経因性膀胱、糖尿病などが含まれます。尿路の異常には、前立腺肥大症や尿路結石、尿路悪性腫瘍(膀胱がんや尿管がんなど)、尿道カテーテル留置、また膀胱尿管逆流のような膀胱にたまった尿が尿管や腎臓に戻りやすい生まれつきの病気が含まれます。さらにステロイドなどの免疫抑制作用をもつ薬を服用している場合も感染しやすくなります。基礎疾患や尿路の異常がなくても尿道から細菌が侵入して腎盂腎炎を引き起こすことも多く、女性のほうが発症しやすいといわれています。
糸球体腎炎
糸球体腎炎の原因は、感染症や膠原病、血管炎、悪性腫瘍などのさまざまなものが考えられます。原因が特定できないことも多い原発性糸球体腎炎の場合では、何らかの免疫異常が関わり、糸球体に炎症が起きるのではないかといわれています。
間質性腎炎
急性間質性腎炎の原因のほとんどは、薬の副作用やアレルギー反応、感染症と考えられています。膠原病の合併症として、急性間質性腎炎が起こることもあります。慢性間質性腎炎も同様に薬剤や膠原病が原因となることが多いです。慢性間質性腎炎のそのほかの原因としては、環境有害物質などが挙げられます。
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