検査・診断
腎盂腎炎では、さまざまな検査により診断や治療方針の決定が行われます。
血液検査
炎症反応の程度と腎機能を評価します。また、敗血症が疑われる場合には、血小板や凝固因子などが治療方針を決定するうえで重要な項目となります。
尿検査
尿への細菌の混入、尿中の白血球数などを確認します。また、尿培養検査にて腎盂腎炎の原因菌を特定することが可能であり、抗菌薬の選択に必須の検査となります。
超音波検査
腎臓は、超音波で観察しやすい臓器です。超音波検査は簡便に行える画像検査であり、腎盂腎炎のほとんどで行われます。尿路通過障害が要因の場合には、腎盂の拡張や尿管の閉塞などを確認することができます。慢性の場合では腎臓の萎縮や腎杯の拡張などがみられます。
CT検査
単純CTおよび腎機能が正常であれば造影剤を用いたCT検査が行われます。腎周囲脂肪層の乱れ(濃度上昇)を認めることが多く、腎盂拡張の程度や尿管結石の位置・大きさ、解剖学的異常などを詳しく評価することが可能です。
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