検査・診断
問診
機能性の膵神経内分泌腫瘍が疑われる場合は、問診により現れている症状の確認などが行われます。
血液検査
インスリン、グルカゴンなどの血液中のホルモン濃度が正常域を超えて上昇しているかを確認します。
セロトニン産生腫瘍では尿中の5-HIAAという酸が高くなるため、尿検査が行われることもあります。
画像検査
腫瘍が存在する部位や転移の有無、腫瘍の性質を調べるために、超音波検査、造影CT検査、MRI検査、内視鏡を用いた超音波断層検査(EUS)などが行われます。
最近では神経内分泌腫瘍に特異的なソマトスタチン受容体シンチグラフィーという検査も日本で可能になっています。これらの画像検査は、症状が出ない非機能性の膵神経内分泌腫瘍を診断するために役立ちます。また、典型的な膵神経内分泌腫瘍の場合、検査で得られた画像により、すい臓がんとの見極めを行えることもあります。
生検・病理検査
超音波内視鏡などを用いて、腫瘍細胞を採取します(生検)。その後、病理診断を行える医師が細胞を顕微鏡で観察し、膵神経内分泌腫瘍の場合に発現する特殊なタンパク質を確認します。この検査により、最終的な診断を確定させることができます。
症状のない膵神経内分泌腫瘍の診断
自覚症状のない非機能性の膵神経内分泌腫瘍は、健康診断などで偶然みつかることが多いといわれています。
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