すいとうしゅよう

膵島腫瘍

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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症状

神経内分泌腫瘍には、産生するホルモンによる症状があるタイプとないタイプがあります。

  • 機能性の膵神経内分泌腫瘍:腫瘍から分泌されるホルモンにより、体に何らかの症状が現れるもの。
  • 非機能性の膵神経内分泌腫瘍:ホルモンの過剰産生がなく症状が生じないもの。

以下は、主な機能性膵神経内分泌腫瘍と、それぞれに現れる代表的な症状です。

インスリノーマの症状

インスリノーマとは、腫瘍からインスリンというホルモンが過剰に分泌される膵神経内分泌腫瘍です。主に次のような低血糖症状がみられます。

  • 動悸
  • 冷や汗
  • 思考の低下
  • 眠気
  • 意識障害
  • 異常な行動

など

ガストリノーマの症状

ガストリノーマとは、腫瘍からガストリンというホルモンが過剰に分泌される神経内分泌腫瘍です。すい臓のほか、十二指腸の内分泌細胞から発生することもあります。胃酸が大量に分泌されることで、次のような症状が現れます。

など

VIPオーマの症状

VIPオーマとは、胃酸を抑え、腸液の分泌を促すVIP(血管作動性腸管ペプチド)が過剰に分泌される神経内分泌腫瘍です。すい臓のほか、十二指腸に発生することもあり、以下の症状を引き起こします。

など

グルカゴノーマの症状

グルカゴノーマとは、腫瘍からグルカゴンというホルモンが過剰に分泌される膵神経内分泌腫瘍です。グルカゴンは、血糖を上昇させる作用や、タンパク質の分解を促す作用を持ちます。これらの作用が過剰に働くことで、以下の症状がみられます。

・下腹部から太ももの紅斑(遊走性壊死性紅斑)

など

セロトニン産生腫瘍の症状

セロトニン産生腫瘍(カルチノイド腫瘍)とは、腫瘍からセロトニンをはじめ、さまざまな物質が過剰分泌される神経内分泌腫瘍です。肺をはじめ全身の多様な臓器に発生し、すい臓の内分泌細胞からも発生することがあります。セロトニン産生腫瘍が肝臓に転移すると、心臓や肺に重い障害をきたすことがあります。

  • 皮膚が赤くなる
  • ほてり
  • 腹痛
  • 下痢
  • 喘息のような発作(気管支収縮)
  • 心臓の疾患

など

ソマトスタチノーマの症状

ソマトスタチノーマとは、インスリンなど、さまざまなホルモンの分泌を抑えるソマトスタチンが過剰に分泌される神経内分泌腫瘍です。分泌が抑制されたホルモンの作用に応じ、糖尿病など、多様な症状が現れます。

  • 糖尿病
  • 脂肪便
  • 胆石
  • 体重減少

など

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