検査・診断
膿疱や皮膚の状態の確認と合わせて、感染症かどうか、感染症であれば原因となる病原体は何かを検査することが必要となります。診断は、似たような症状を示すほかの病気でないことを慎重に確認しながら行われますが、感染症でない場合には、はっきりとした原因が分からないこともしばしばあります。
感染症の検査では、膿疱の中の膿や、症状のある部分の皮膚の細胞を取り、そこに含まれる病原体を確認します。血液中に含まれる抗体(体内で作られる、病原体を攻撃するためのタンパク質)を調べる場合もあります。また、血液中の白血球数や、炎症に関連する物質の変化を検査することは、炎症の程度を調べるのに役立ちます。
膿疱に菌が認められない場合は、感染症以外の原因が考えられます。ほかの病気でないことを確認するための検査や、炎症の程度を調べるための血液検査、金属アレルギーの検査、組織生検(組織の一部をとって顕微鏡で調べる検査)などが行われますが、根本的な原因が分からない場合もあります。また、治療中の副作用や合併する病気がないかを調べるために、X線検査や糖尿病の検査などが行われることがあります。
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