症状
膿は、皮膚、目、尿道、口の中、筋肉、脳、肺など、体のあらゆる場所で生じる可能性があります。膿が大量にたまると、その部位の本来の機能が障害されることがあります。また、膿は主に感染症による炎症によって生じるため、感染症の一般的な症状である熱や倦怠感、炎症部位の赤みや腫れ、痛みなどを伴うことが多くあります。
体の表面に出口がある場合は、膿が体外に排出され、時に悪臭を伴うことがあります。膿が出ている部分の皮膚や粘膜は赤くなったり、ただれたり、硬くなったりすることがあります。皮膚の下や歯茎の中に膿がたまると、その部分が赤く腫れたり、痛みを感じたりします。膿のたまり同士がつながって、皮膚の下で広範囲に広がることもあります。
体の内側で膿が生じた場合、通常は膿瘍と呼ばれる袋状の限られた範囲の中に膿がたまります。症状は膿瘍のできた場所や炎症の程度により異なります。たとえば脳に膿瘍ができると、頭痛や筋力低下、思考障害、けいれんなどが起こり得ます。脊髄(背骨の中を通る太い神経)の周りに膿瘍ができると、神経が圧迫されて下半身に麻痺が出たり、感覚がなくなったりすることがあります。そのほか、肺や肝臓、体の深い部分の筋肉など分かりづらい部分にできることもあります。病院でもなかなか見つけられずに診断まで時間がかかることもあります。
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