原因
葉酸欠乏症は葉酸の摂取不足や葉酸の吸収低下によって引き起こされます。
葉酸は野菜や肉類などさまざまな食品に含まれますが、熱に弱く水に溶けやすい性質を持つため、意識的に摂取するよう心掛けなければ必要量を食事から取ることは難しいとされています。特に、過激なダイエットや寝たきり状態、アルコール依存症などによって十分な食事を取っていない状態が続くと葉酸不足が起こりやすくなります。また、胎児の神経の成長が著しい妊娠初期には葉酸の必要量が増すため、食事から必要量の全てを摂取することは難しく、不足しがちになります。
葉酸は主に空腸で吸収されますが、この部位に何らかの病気を発症すると食事から十分量の葉酸を摂取しても吸収がうまくいかず、葉酸不足に陥ることがあります。さらに、抗てんかん薬などいくつかの薬剤は葉酸の吸収を抑制する作用を持つことも知られています。
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