ふくごうせいきょくしょとうつうしょうこうぐん

複合性局所疼痛症候群

同義語
CRPS
最終更新日:
2024年04月23日
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2024/04/23
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治療

複合性局所疼痛症候群の治療は痛みの緩和よりも機能回復が基本となります。そのため、患部の運動・感覚機能を回復させるために運動療法(他動関節可動域訓練や筋力強化訓練など)を行います。

同時に、症状に対する不安や痛みを避けるために動かさないという“回避行動”が症状悪化の要因になることから、痛みの理解を促す教育や行動を改善する認知行動療法などを行います。また、痛みの悪循環が治療を妨げる要因にもなることから、痛みを和らげるために病態に合わせて薬物療法や神経ブロック療法、脊髄刺激療法などを組み合わせて行います。

薬物療法

皮膚温度の上昇やむくみなどがある急性期の場合は非ステロイド性抗炎症薬やステロイド薬などの投与が検討されます。神経障害の痛みを伴う際には神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン、ミロガバリンベシル酸塩など)やアミトリプチリン塩酸塩を使用することもあります。また抑うつ症状を伴う場合は抗うつ薬などの使用を考慮します。

患部の骨萎縮を伴う場合にはビスホスホネート製剤などの使用も考慮します。

神経ブロック療法

末梢神経やその周囲に局所麻酔薬を注入(神経ブロック)し、当該神経の興奮性を一時的に沈静化させることで局所の痛みに伴う悪循環を改善する治療法です。

脊髄刺激療法

薬物療法や神経ブロック療法などでも痛みの緩和が不十分である場合などに検討されます。手術で約5 cmほどの大きさの刺激装置を体内に植え込み、脊髄に微弱な電気刺激を与えることで痛みの緩和を図ります。

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