予防
貧血の場合は食事から鉄分を摂取することが大切です。成人した日本人の場合、1日に食事から摂取する鉄の量は男性で7.5mg、月経のある女性では10.5mg、月経のない女性では6.5mgが推奨されています。吸収率の高いヘム鉄を多く含むレバーやかつおのほか、非ヘム鉄を豊富に含む豆製品や小松菜、ひじきなどを意識的に摂取するとよいでしょう。また、鉄の吸収を助けるビタミンCや動物性たんぱく質などを積極的に取りましょう。胃酸を十分に分泌させ吸収をよくするために、よく噛んでゆっくり食べることも効果的です。
このほか、無理なダイエットをしたり朝食を抜いたりするといった食生活を見直すことも必要です。通常の食生活でこれらの栄養素を十分に取ることができない場合は、サプリメントなどの食品を取り入れるのも1つの手段です。
特に女性はライフステージに応じて貧血が起こりやすい時期があります。月経のある間は婦人科系の病気によって貧血が生じることがあり、妊娠中は栄養が不足しやすくなることで貧血が生じることもあります。男性の場合は消化管の病気による貧血の可能性があります。気になる症状があれば病院の受診を検討しましょう。
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