検査・診断
起立性低血圧の診断に際しては、起立時の血圧を測定することが重要です。起立後3分間のあいだでの血圧低下を観察し、その程度に応じて起立性低血圧の診断をします。これらは、ヘッドアップティルト試験という検査によって、自律神経の働きを検査することができます。起立性低血圧では、体内のどこかで出血がみられたり、糖尿病、多系統萎縮、パーキンソン病などの基礎疾患が原因となっていたりすることもあります。出血の除外のためにエコー検査が行われたり、糖尿病をしらべるための生理学的検査や血液検査などが行われたりします。
また、起立性低血圧でみるような失神やふらつき、めまいは不整脈が原因となっている場合もあります。なかには致死的な不整脈が原因となっていることもあるため、こうしたことを否定するための心エコーや心電図検査、ホルター心電図なども行われます。
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