検査・診断
問診や身体診察をしたうえで、胸部X線検査や胸部CT検査などの画像検査、血液検査、呼吸機能検査などを行います。
画像検査では病変の広がりや肺の縮小度合いを確認します。この検査である程度病気の有無や病型を判断することができます。呼吸機能検査は肺の機能を調べるための検査で、間質性肺炎の重症度を評価するのに役立ちます。
血液検査では、肺組織の線維化の程度を確認するためにSP-A、SP-D、KL-6などを測定します。これらが高値を示すのは間質性肺炎に特徴的であるため、間質性肺炎の活動性や治療効果の判定に有用です。
より詳しく調べるために、肺の中に生理食塩水を注入して回収した液を解析する気管支肺胞洗浄検査や、肺の組織を採取して顕微鏡で調べる肺生検を行うこともあります。
医師の方へ
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【第119回日本内科学会レポート】膠原病における間質性肺疾患(ILD)診断・治療のポイント――全身性強皮症や多発性筋炎/皮膚筋炎での特徴とは(6800字)
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