ひしょうさいぼうはいがん

非小細胞肺がん

最終更新日:
2021年02月26日
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2021/02/26
更新しました
2021/01/29
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検査・診断

肺がんが疑われる場合、まず胸部X線検査や胸部CT検査などの画像検査を行い、肺がんの有無や場所を調べるのが一般的です。これらの検査で異常が見られた場合、痰に含まれる細胞や気管支鏡などによって肺の組織を採取して顕微鏡で見る病理検査を行います。肺がんの組織型が小細胞肺がんなのか、非小細胞肺がんなのかはこの病理検査で分かります。

画像検査

画像検査では、肺の中でのがんの大きさ・周囲の臓器への広がりの程度および遠隔臓器(肺以外の臓器)への転移があるかどうかを調べます。肺がんを調べるために有用な画像検査には胸部X線検査、胸部CT検査、PET-CT検査、MRI検査などがあります。

これらの中で胸部X線検査が簡便であるため、通常はまず胸部X線検査を行い、肺に異常な影がないかを確認します。異常な影が存在した場合には胸部CT検査を行い、がんの存在、大きさ、周囲の臓器への広がりなどを調べます。胸部CT検査もX線を使用しますが、X線検査よりも肺内部を詳細に調べることができ、肺がんの有無を調べる検査としてはもっとも有用です。この検査でがんかどうか判断が難しい場合、造影剤を用いた造影CT検査や、高精度な高分解能CT検査を行うこともあります。

PET-CT検査やMRI検査は、主にがんの転移を調べるために行います。PET-CT検査は、がん細胞が多くのブドウ糖を取り込む性質を利用したPET検査と、組織の形状からがんを見つけるCT検査を同時に行うもので、一度に多臓器を調べることが可能です。MRI検査では主に頭部(脳)を調べ、頭部(脳)に転移があるかを確認します。また、骨への転移を確認するために、かつては骨シンチグラフィを行っていましたが、最近はPET検査で代用されることが多くなっています。

病理検査

がんの診断を確定させるためや、がんの組織型を確認するために、がんが疑われる部位から細胞や組織を採取し、それを顕微鏡で詳しく調べます。

細胞や組織を採取する方法として、喀痰細胞診や気管支鏡下検査、CTガイド下生検などがあります。これらの中で喀痰細胞診がもっとも体への負担が少ないですが、検出感度が低いという欠点もあります。そのため、痰や血痰がある場合にはまず喀痰細胞診を行い、それでも診断が難しい場合に気管支鏡下検査、CTガイド下生検の順で行うのが一般的です。

バイオマーカー検査

バイオマーカーとは、病状の変化や治療効果などの指標となる生体内のたんぱく質や遺伝子などの物質のことです。バイオマーカーを調べることで、肺がんの補助診断や、効果的な治療薬の選択、治療効果の判定に役立ちます。バイオマーカーを調べる検査には、腫瘍マーカー、がん遺伝子検査、PD-L1検査などがあります。

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