とうひしっしん

頭皮湿疹

皮膚

目次

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概要

頭皮に湿疹ができることを頭皮湿疹と俗に呼ぶことがありますが、正しくは頭部湿疹と呼びます。

湿疹とは、かゆいできものの一種です。赤い腫れができて、水や(うみ)が溜まり、皮膚がただれたようになったり皮がむけたりします。次第に治っていきますが、長引くと皮膚が分厚く黒ずみ、あとが残ることがあります。

発症には、全身や皮膚の状態と、花粉や病原体などの外からの刺激が関与します。また、体質など、湿疹が生じやすい要因が存在することもあります。

原因

湿疹は、全身や皮膚の状態と、外からの刺激が合わさって起こります。

  • 全身や皮膚の状態:健康状態、皮脂の分泌、汗、アレルギーなど
  • 外からの刺激:化粧品や塗り薬、花粉、ハウスダスト、病原体(細菌・ウイルス・カビなど)、紫外線、乾燥など

頭皮はもともと、皮脂分泌が多く湿疹が起こりやすい部位であるといえますが、下記のような要因でより起こりやすくなります。

  • ホルモン分泌がさかんな年齢(赤ちゃん、思春期以降の成人など)
  • かぶれやすい体質
  • 合わないシャンプー・パーマ液・染髪剤などの使用
  • 病原体の感染:白癬(はくせん)菌などのカビやマラセチア菌など
  • 乾燥
  • 洗いすぎ

など

皮膚の常在菌であるマラセチア菌は、ふだんは悪さをしないのですが、皮脂が多すぎると、増殖し皮脂を分解して炎症を引き起こします(脂漏性湿疹、脂漏性皮膚炎)。

シャンプー・パーマ液・染髪剤などによるかぶれ(接触皮膚炎)も頭部(頭皮)湿疹のひとつです。また、アトピー性皮膚炎が頭皮に現れることもあります。

症状

頭皮の一部にかゆいできものができ、皮膚が赤くなります。皮膚がただれてジュクジュクした状態になったり、逆にカサカサしてフケが多く出たりすることもあります。

症状は次第に治りますが、なかなか治らない場合もあります。長引くと、皮膚が分厚く黒ずんで、あとが残ることもあります。

具体的な症状やその程度は、原因などによって異なります。

検査・診断

病院では、症状などに関する問診や身体診察によって診断します。身体診察では、医師が肌の状態を目で見ることで判断します。

皮膚の一部やフケを顕微鏡で観察し、カビや細菌がいないか調べることもあります。

細菌感染である伝染性膿痂疹(のうかしん)(とびひ)、毛じらみなどでも、かゆみ・赤みが現れる場合があるため、診察で見分けます。

治療

カビや細菌感染が原因である場合には、病原体に対する薬を使用します。また、炎症が強い場合には抗炎症作用のあるステロイドの塗り薬を使用します。

日常生活上の注意

シャンプーの際に、爪を立てて引っ掻いたり、硬い頭皮ブラシを使用したりすると、頭皮に傷がつくため、避けたほうがよいでしょう。

シャンプーは手のひらで泡立て、指の腹でマッサージをするように洗います。シャンプー後は、シャンプーが頭皮に残らないよう、ぬるめのお湯ですすぎますが、洗いすぎると皮脂を取りすぎてしまうため、注意が必要です。

ドライヤーは、近くから当てすぎると乾燥を招くため、熱くない程度に離して使用しましょう。

かぶれやすい人は染髪剤を使用する前などに、パッチテストを行うと安心です。製品の指示通り、テスト液を二の腕の内側にコイン大に塗り、その30分後と48時間後に赤み・かゆみ・水ぶくれなどがないかを見ます。