検査・診断
頭頸部外科領域の病気が疑われるときは、必要に応じて次のような検査が必要となります。
画像検査
鼻や喉の奥の腫瘍が疑われる場合は、まず内視鏡で内部の状態を詳しく観察する検査が行われます。
次に腫瘍の場所や性状を詳しく調べるために画像検査が行われます。病気の有無を簡易的に評価するためにX線検査を第一に行うケースもありますが、頭頸部に発生する腫瘍はX線では映らないことも多いため、一般的にはCT検査やMRI検査、PET検査、超音波検査などが行われます。
また、唾液腺腫瘍などが疑われる際は唾液腺の内部に造影剤を注入して閉塞の有無などを調べる唾液腺造影検査などが行われることもあります。
血液検査
貧血や炎症の有無など体の状態を調べたり、腫瘍マーカー(がんが発生すると体内で盛んに産生されるようになる物質)の有無を調べたりするために血液検査が行われます。また、甲状腺や副甲状腺の腫瘍などの場合はホルモン値に異常がないか調べるのが一般的です。
病理検査
発生した病気がどのようなものか確定診断をするため、病変部の組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく観察する病理検査が行われます。
内視鏡などを用いて病変部を観察できる場合は直接組織を採取できますが、直接観察できない甲状腺や副甲状腺の病気が疑われるときは、超音波で病変部を観察しつつ皮膚から針を刺して組織を採取する検査が必要です。
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