けいついこうじゅうじんたいこつかしょう

頸椎後縦靱帯骨化症

同義語
頚椎後縦靱帯骨化症
最終更新日:
2021年10月18日
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2021/10/18
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原因

背中の骨(脊柱(せきちゅう))は、椎骨(ついこつ)と呼ばれるいくつもの骨により構成されています。椎骨は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎(ようつい)に分けられ、こうした椎骨がいくつも縦に連なり一本の脊柱が完成します。

さらに脊柱の中には脊髄神経(せきずいしんけい)が通る“脊柱管”と呼ばれる空間が形成されており、脊柱は人間の体を支えるための(はしら)の役割を果たしています。連なった椎骨同士が安定化するため靱帯によって補強されています。その靱帯の1つに“後縦靱帯”があります。

なお脊柱管内に硬膜嚢(こうまくのう)という部位があり、その中には重要な脊髄神経が収まっていて、脳脊髄液という無色透明な水で満たされています。

頸椎後縦靱帯骨化症では、脊柱管内の後縦靱帯が骨化および肥厚することで、脊髄神経が物理的な圧迫を受けることになり、さまざまな神経症状を引き起こすようになります。後縦靱帯の骨化は頸椎に生じることが多いですが、胸椎や腰椎にも合併することもあります。

頸椎後縦靱帯骨化症では、なぜ骨化が起きるのかまだ分かっていません。これまで関連性が指摘されているものとしては、遺伝子との関連性、性ホルモンの異常、カルシウム代謝異常、糖尿病老化、局所ストレスなどがありますが、複数の原因が関与していると考えられています。

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