顎関節部の疼痛と顎運動の制限が認められます。両側性であればオトガイ部の前方突出、面長な顔貌、両側鼻唇溝の消失、耳前部の陥凹とその前方部の外方への突出が認められます。口を閉じられないため、流涎(よだれ)や発音・構音障害、咀嚼・嚥下障害なども現れます。
また片側性の脱臼では、前述の症状がすべて片側に生じ、オトガイ部の非脱臼側への偏位、交叉咬合(咬み合わせが左右方向にずれる)などが認められます。高齢者や認知症患者など一部の方の場合、顎関節脱臼を起こしても自覚症状を感じないこともあります。
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