治療
治療方法は先天性か後天性かによって異なります。特に後天性の場合は非常に進行したがんがあるために、根治的な治療の実施が困難なことが多いです。
先天性
基本的に手術によって治療を行います。食道と気管に形成された瘻孔を切除して、それぞれの穴を塞ぐという方法です。しかし子どもの食道気管支瘻で全身状態が悪い場合には、中心静脈カテーテルによる栄養療法を先に実施して、状態が落ち着いてから手術することもあります。
後天性
根治的な治療は手術による瘻孔の切除と閉鎖ですが、末期がんなどで手術を行えないこともあります。しかし食道気管支瘻は命にかかわることもある肺炎を繰り返す原因にもなるため、内視鏡を用いて食道にステントを入れます。これによって食道から肺へ食べ物や飲み物が入り込まず、肺炎の発生予防を狙えます。また食道が広げられたことで食べ物の飲み込みがうまくできるようになるため、QOL(生活の質)の向上にもつながります。
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