しょくどうきょうさく

食道狭窄

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

治療は原因となる病気によってそれぞれ異なります。

先天性

バルーンを用いた食道拡張術で改善することがほとんどです。しかし、高度な狭窄がある場合には手術によって狭窄部を切除したり、膜様構造の切開、肥厚した筋肉の切開が行われます。

後天性

食道アカラシア

軽症例では内服薬による治療が行われます。しかし、内服効果は一時的なものであるため、標準的にはバルーンで狭窄部を拡張する治療が行われます。バルーンで改善しない場合には手術で通過障害の改善と胃酸逆流防止が行われることがあります。

食道炎

逆流性食道炎ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)を内服して炎症を予防します。また治癒後の瘢痕で物理的な狭窄が生じている場合には、バルーン拡張術を行うこともあります。

食道裂孔ヘルニア

逆流性食道炎の発症を防ぐためにPPIを内服することがあります。また、食道裂孔ヘルニアは肥満や喫煙などで起こることがあるため、生活習慣改善や減量指導が行われることもあります。

食べ物の通過障害がある場合には、食道裂孔の緩みを修復する手術が行われます。腹腔鏡手術によって行われることも多くなり、患者さんへの負担は軽減されています。

食道がん

早期の場合には内視鏡手術が行われ、内視鏡で取り切れない大きな病変では外科的手術が行われます。どちらも術後に放射線治療が行われることが多く、食道狭窄の原因ともなります。治療後に食道狭窄が生じた場合にはバルーンによる拡張術やステント留置が行われます。

他臓器病変の圧排

圧排の原因となっている他臓器病変の治療が必要です。

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