検査・診断
骨パジェット病が疑われるときは、以下のような検査が必要です。
画像検査
骨の変形の状態や程度、広がりを評価するため、X線や骨シンチグラフィ検査*などによる画像検査を行います。また、背骨の変形によるしびれ症状がある場合には神経にダメージが生じていないかを調べるためにMRI検査を行います。
骨シンチグラフィ検査*は骨代謝に異常が生じていることを直接確認できます。
*骨シンチグラフィ検査:骨のどの部分で代謝が活発化しているかを詳しく調べる。骨折、骨の炎症などの病変を見つけるために行う。
血液検査、尿検査
骨代謝に異常が生じているか評価するために、血液検査や尿検査を行うことがあります。特に骨パジェット病は血清ALP値*が上昇しやすいため、正確に診断するための補助的な検査となります。
*血清ALP値:肝臓、胎盤、骨などに由来する成分。骨パジェット病では、血清ALP値によって骨代謝の状態を評価できる。
病理検査
画像検査などでの診断が難しい場合には、病変部の組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく観察する病理検査を行うことがあります。
参考文献
- 難病情報センター. ” (11)整形外科疾患|骨パジェット病(平成24年度)”. 厚生労働省. 2012. https://www.nanbyou.or.jp/entry/3158. (参照 2024-03-07)
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