治療
骨盤内炎症性疾患では、症状や検査結果に応じて抗菌薬の内服(飲み薬)、または点滴による薬物療法が行われます。
内服治療が困難な場合や下腹部痛などの症状が強い場合には、原則入院のうえ抗菌薬の点滴治療が行われます。卵管卵巣膿瘍を認める場合には、卵管や卵巣に貯留した膿を排出する手術(排膿)も併行して行います。また、卵巣に子宮内膜症性嚢胞(子宮内膜組織が卵巣内に発生するもの)がある場合、卵管卵巣膿瘍を形成するリスクが高くなります。そのため、手術による排膿、嚢胞を切除する嚢胞摘出、卵巣や卵管を含む子宮の付属組織を切除する子宮付属器切除、お腹の中(腹腔内)を生理食塩水などで洗い流す腹腔内洗浄が必要になります。
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