検査・診断
診察として内診は重要な検査です。骨盤内炎症性疾患では、通常、子宮や付属器の領域を圧迫した際に強い痛みを感じます。また、超音波検査を同時に実施し、膿瘍(膿のかたまり)や付属器の腫れが生じる場合もあります。血液検査で感染、炎症の強さを確認することも多く、これらの結果も重症度の判定と治療法の選択役立ちます。
CT検査やMRI検査などの精密画像検査は必ず実施するものではありませんが、重症と考えられる場合や、超音波検査で膿瘍や付属器の腫れが生じた際には必要になることがあります。
他に、腟内や血液中の原因菌を探る細菌培養検査を行う場合があります。これは、結果が判明するまでに数日間を要するため、通常は結果が出る前に治療が開始されます。治療には抗菌薬が使われますが、投与された抗菌薬がなかなか効かない場合などには、この細菌培養検査の結果を参考にしてより有効と考えられる抗菌薬を選択することができます。
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