治療
13トリソミー症候群に対する根本的な治療はなく、症状に応じた治療を行います。一般的に予後不良であるため、保温や栄養補給のみの処置に限り、積極的な治療を行わないことも少なくありません。
しかし、近年ではより積極的な治療を行うことで長期間に生存する可能性も報告されています。たとえば、呼吸困難に対して人工呼吸器、気管切開などの呼吸管理や酸素療法、栄養補給のために胃ろうの形成や中心静脈栄養と呼ばれる点滴による栄養補給などを行います。症状に応じて強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、抗血小板薬、抗凝固薬、末梢血管拡張薬などのさまざまな薬剤を用いることもあります。
また、先天性の心疾患がみられることも多く、外科手術などによる治療が行われることもあります。ただし、どのような治療介入を行うかは医療機関によっても意見が分かれており、特に体の負担が大きい心臓血管手術を行うか否かなどは、子どもの最善の利益を優先し、家族の意思をもとに慎重に検討を重ねたうえで決定されます。
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