検査・診断
IgA血管炎を診断するための特異的な検査はありません。小児においては、臨床症状や超音波などの画像検査をもとにIgA血管炎と診断します。一方、成人では、同じような紫斑を呈する病気としてANCA関連血管炎、皮膚白血球破砕性血管炎、続発性血管炎などがあります。これらを鑑別するために、皮膚生検を行い、直接蛍光抗体法という検査で小型血管にIgAの沈着があるかどうかを確認し診断することがあります。
腎炎の評価のために定期的な尿検査を行い、血尿・たんぱく尿の有無と程度を評価します。また、必要に応じて血液検査で腎障害の程度を評価します。高度たんぱく尿や腎機能障害などの重い症状がある場合は、腎生検により腎炎の重症度を評価し、治療方針を決定します。
腹部症状がある場合には、腹部エコー検査で腸管の浮腫、腸重積、腸管穿孔を確認し、腸からの出血を確認するために検便を行います(便潜血)。
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