治療
抗MRSA薬による薬物療法が検討されます。
日本で使用可能な抗MRSA薬には以下が挙げられます。ただし、病態によって使用できる治療薬は決まっているほか、治療薬ごとに副作用なども異なるため、患者の病態や全身状態などに応じて治療薬を検討します。また、すでに抗MRSA薬が耐性化・低感受性化しているMRSAも存在することを考え、原因となるMRSAの特徴に応じて治療薬が検討されます。
使用可能な抗MRSA薬
- グリコペプチド系抗菌薬:バンコマイシン(VCM)・テイコプラニン(TEIC)
- アミノグリコシド系抗菌薬:アルベカシン(ABK)
- オキサゾリジノン系抗菌薬:リネゾリド(LZD)・テジゾリド(TZD)
- 環状リポペプチド系抗菌薬:ダプトマイシン(DAP)
ST合剤、クリンダマイシン(CLDM)、ミノサイクリン(MINO)など、ほかの抗菌薬が有効なこともあるため、感受性検査の結果をもとに治療薬を選択します。
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