インタビュー

大脳皮質基底核変性症とはどんな病気?わかりやすく説明します

大脳皮質基底核変性症とはどんな病気?わかりやすく説明します
内門 大丈 先生

医療法人社団彰耀会 メモリーケアクリニック湘南 理事長・院長、横浜市立大学医学部 臨床教授

内門 大丈 先生

この記事の最終更新は2015年05月01日です。

大脳皮質基底核変性症(だいのうひしつきていかくへんせいしょう)とは、脳の前頭葉と頭頂葉に強い萎縮がみられる病気で、はっきりとした原因は分かっていません。しかし、顕微鏡で観察した結果、脳の神経細胞が脱落して、残っている神経細胞にも異常なタンパク質が蓄積することが分かっています。
発病は40歳代-80歳代にみられ、最も発病しやすいのは60歳代で男女比にほぼ差はありません。日本では人口10万人当たり2名程度の非常に稀な疾患です。

大脳皮質基底核変性症は初期の特徴として、症状が身体の左右どちらか一方だけに認められるということがあげられます。また、大脳皮質基底核変性症の症状は大きく分けて2種類あります。

  • パーキンソン症状

腕や足が動かしにくい(四肢の筋強剛)、歩きにくい(歩行障害)、転びやすい(姿勢反射障害)など

  • 大脳皮質症状

手が思うように使えない(失行)、言葉がでにくい(失語)、もの忘れ(認知機能障害)など

これらの症状は同時にみられることが多く、また、時間の経過とともに初期とは反対側にも同様の症状が確認されるようになります。

以下のような検査を行います。

  • 脳CT、MRI

脳の形をみる検査で、脳の萎縮の部位などを調べます。

  • 脳SPECT

脳の血流をみる検査で、脳の機能が低下している部位を調べます。

  • 脳PET

脳の代謝をみる検査で、脳SPECTより詳細に脳の機能が低下している部位を調べることはできますが、検査費用が高額です。

大脳皮質基底核変性症自体の根本的な治療法はなく、各症状に対する治療を行うことになります。先に述べた“パーキンソン症状”に対しては、パーキンソン病の治療薬(レボドパ、ドーパミンアゴニスト、アマンタジンなど)で改善することがあります。また、筋力が低下しないように運動をすることも重要です。

現在、大脳皮質基底核変性症の進行を止める治療法はありません。他の認知症に比較すると症状は速やかに進行し、2年-10年(平均6年)の経過で寝たきりになることが多いといわれています。

記事1:大脳皮質基底核変性症とはどんな病気?わかりやすく説明します
記事2:レビー小体型認知症の症状、原因、薬、専門医などのQ&A

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    内門 大丈 先生

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  • 医療法人社団彰耀会 メモリーケアクリニック湘南 理事長・院長、横浜市立大学医学部 臨床教授

    日本精神神経学会 精神科専門医・精神科指導医

    内門 大丈 先生

    1996年横浜市立大学医学部卒業。2004年横浜市立大学大学院博士課程(精神医学専攻)修了。大学院在学中に東京都精神医学総合研究所(現東京都医学総合研究所)で神経病理学の研究を行い、2004年より2年間、米国ジャクソンビルのメイヨークリニックに研究留学。2006年医療法人積愛会 横浜舞岡病院を経て、2008年横浜南共済病院神経科部長に就任。2011年湘南いなほクリニック院長を経て、2022年4月より現職。湘南いなほクリニック在籍中は認知症の人の在宅医療を推進。日本認知症予防学会 神奈川県支部支部長、湘南健康大学代表、N-Pネットワーク研究会代表世話人、SHIGETAハウスプロジェクト副代表、一般社団法人日本音楽医療福祉協会副理事長、レビー小体型認知症研究会事務局長などを通じて、認知症に関する啓発活動・地域コミュニティの活性化に取り組んでいる。

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