原因不明の難病であるもやもや病。もやもや病の治療には主に内科的治療と、バイパス手術などの外科的治療による血行再建術があります。それぞれどのような場合に有効でどのような治療なのか、またその予後について、兵庫医科大学脳神経外科主任教授の吉村紳一先生にお話を伺いました。
現在、もやもや病の特効薬はなく、血管の狭窄などの進行を防ぐ方法はありません。ですから、内科的に行う治療は、発作を減らす目的で行われる血圧コントロールや抗血小板療法(血栓形成防止を目的とした療法)、脳出血を起こした患者さんに行われる脳圧降下療法(頭蓋内圧を低下させる対症療法)などがあります。
もやもや病による血管の狭窄や閉塞は防ぐことができません。このため、対策としては「新しい血管を作る手術」しか方法がありません。
もやもや病の手術治療には、脳の表面の血管と頭の皮膚の血管を直接つなぐ「直接バイパス術」と、頭の筋肉や膜を脳に貼り付けて新らしく血管が生じるのを期待する「間接バイパス術」の2つがあります。また実際の手術ではこれらを組み合わせる場合もあります。
直接バイパス術を行えば脳の血流が良くなるため、脳虚血には有効と考えられてきましたが、脳出血の再発予防効果については疑問視する声もありました。しかし、2013年に「出血型もやもや病治療ガイドラインのための多施設共同研究(Japan Adult Moyamoya trial=JAM trial)」によって脳出血の再発予防効果が確認されました。
一般的には予後不良が多いといわれています。これは、発症した年齢が若いほど進行が早く、より重症度が高いと考えられるためです。発育段階の脳に梗塞や出血が起こると部位によって半身麻痺や失語症、全盲になる可能性もありますし、知能障害や精神機能障害などを引き起こすこともあります。患者さんが若いほどそのリスクは高くなります。
しかし症状が一過性脳虚血発作や軽症脳梗塞の場合には、適切な外科的治療を行うことで、問題なく日常生活を送れるようになる可能性が高まります。
脳梗塞や脳出血を起こしてはじめてもやもや病と診断されるケースが全体の約半数を占めます。一度発作を起こした方は再発作を起こしやすいことがわかっていて、重度の後遺症となったり死亡する可能性もあります。従って、適切な診断と早期の手術治療が重要なのです。
もやもや病は脳の血管が細く狭くなる病気ですので、バイパス術に高度な技術を要します。ですから治療の実績が豊富な医師に執刀してもらうことが望ましいといえるでしょう。
兵庫医科大学 脳神経外科 主任教授/診療部長/脳卒中センター長
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もやもや病と診断されました
一過性脳虚血発作で入院し、検査したところもやもや病と診断されました。 今月中に脳血流検査をした後の診断で手術するか決定します。 先生はおそらく手術することになるとおっしゃっていました。今まで頭痛などもなく、過ごしてきてたまたま見つかりました。手術と手術後のことを考えると不安でたまりません。簡単な手術なのでしょうか。
検査について
お世話になります。 脳梗塞からのもやもや病と診断されて1年になります。 現在は内科的治療中です。 検査について、半年に一度のMRIの検査をしているのですが、だいたいは1年くらい経過したら半年に一度の検査で大丈夫でしょうか❓ 心配性なのと、目に見えて良くなっているのが感じられないため不安です。 主治医に聞けばいいのですが聞きづらくて。 一般的で結構ですのでご教示ください よろしくお願いします
教えてください
以前にも相談させていただきました。 ありがとうございました! 今回も相談お願いします。 脳梗塞発症から1年経ちました。 幸いにも仕事にも復職し、家庭との二足のわらじに毎日奮闘しています。 復職して8カ月が経ちますが、未だに仕事に対して自信が持てません。 仕事の電話中突然言葉がでなくなり会話にならなくなってしまったり、接客中も次の行程がわからなくなったり、話し方がスローになったりします。 加齢で記憶力の低下は否めないのですが、本当に加齢で片付けてしまっていいのか、それとも脳梗塞の後遺症で今更新規で何か出てきてるのか。 ちなみに、日常生活的には特に支障はありません。 仕事中に気になるので。 自分にも自信が持てずこのままにしておくのは良くないので一旦こちらで相談させてもらいました。
唾を飲むと左側の後頭部が痛い
2〜3日前から、唾を飲むと左側の後頭部が痛く感じます。 飲み込んだタイミングで痛みを感じ、普段は痛くありません。 また、波がある様で唾を飲んでも痛くない時もあります。 日常生活では特にお酒やタバコも吸わないのと、食生活や睡眠も一般的なところかと思っています。 パソコンを使った仕事でストレスは日常的に感じてはいますが、、考えられる病気はありますでしょうか? よろしくお願いいたします。
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