S414x320 db831422 ed76 463f 85dd 3aaf90759440

タイアップ

公開日 : 2017 年 04 月 11 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

突然死の恐れも?ストレスで心臓発作が誘発される原因はマグネシウムの不足にある

近年、過労(働きすぎ)によって引き起こされる過労死が社会的に話題となり、世間の注目を集めています。

過労死は、過労が引き金となって起きる死亡の総称です。過労によって身体的・精神的なストレスが蓄積し、ストレス過多になった結果として生じた身体的疾患(心筋梗塞など)や、うつ病などの精神疾患に伴う自殺が主な原因といわれています。

過労で心疾患を発症するメカニズムは単純に説明することはできません。しかし、生理学的にこの関係をみていくと、ストレス負荷によってマグネシウム・カルシウムが体内から排出される量が増え、体がマグネシウム欠乏状態に陥ることと関係ありそうです。つまり、過労によるストレス過多状態で身体的な疾患を発症する際には、マグネシウム不足が大きく関与する可能性があるのです。

東洋大学健康栄養学科教授で医師の西牟田守先生は、長年にわたりストレス負荷による微量栄養素の体内での代謝を研究されてこられました。今回は西牟田先生のご解説のもと、ストレスとマグネシウム欠乏の関係を踏まえ、突然死にもつながる心疾患が起こるメカニズムについて考えます。

過労死の原因は一言では示せない

過労死では、過労によって身体的・精神的変化が起こり、その結果、心筋梗塞や脳卒中などの身体的症状が起こると考えられます。

しかし、過酷な状況の中で突然心血管・脳血管系などに至るメカニズムは非常に複雑で、単純に説明することはできません。過労によってこうした身体的トラブルが起こる経緯を説明するためには、元素栄養学的な観点から、劣悪な労働環境の中で体に生じる代謝変化を考える必要があるのです。

ビタミンやミネラル(カリウム、カルシウムなど)は身体機能の保持に欠かせない栄養素

健康的な人

ビタミンやミネラルといった微量栄養素は、健康な身体機能の維持に欠かせない栄養素です。たとえばビタミンB1はエネルギー代謝と、ビタミンB6はたんぱく質代謝と関係する栄養素で、これらの栄養素が食事の偏りなどによって不足すると神経抑制機能が障害され、その結果として様々な神経症状が現れます。

また、ビタミンB6の欠乏状態が続くと、急に心臓発作を起こして倒れる場合もあります。(ビタミンB1欠乏とかかわる病気については記事2『生活習慣病を予防する栄養素・マグネシウムが豊富な食品の選び方』も参照してください)このように、ビタミンB1、B6などの必須栄養素の不足は身体の正常機能への障害を招き、その状態が続くと、やがて生命に関わる重篤な発作が起こるリスクが高まるのです。

では、劣悪な労働環境下で過労状態の方に心血管疾患や脳疾患が起こったとき、過労によって何らかの栄養素が体の中から失われていることになるのでしょうか。実験的に考えてみましょう。

連載記事