新型コロナウイルス感染症特設サイトはこちら
疾患啓発(スポンサード)

女性の不妊。卵子の質低下と年齢の関係とは

女性の不妊。卵子の質低下と年齢の関係とは
河村 寿宏 先生

田園都市レディースクリニック 理事長、東京医科歯科大学臨床教授

河村 寿宏 先生

女性の加齢と不妊には大きな関係があります。30代半ばを境に妊娠の確率は低下し、特に40歳以降は一気に低下することがわかっています。今回は、年齢・加齢と不妊の関係について、田園都市レディースクリニック理事長の河村寿宏先生にお話しいただきました。

近年、不妊に対する認知度が高まっているとはいえ、日本では「閉経するまでは妊娠可能」と誤解されている方が依然として多く、30代半ば以降の生涯不妊率を知らない方のほうが圧倒的に多くなっています。

その理由は、日本では加齢と妊娠の関係について、一切教育をしてこなかったからです。

少々古いデータにはなりますが、1986年に「Science」に掲載された論文によると、30代半ばまでに結婚された方の生涯不妊率は1割台ですが、30代後半で結婚した女性の生涯不妊率は3割、40代では6割にまでのぼります。

女性不妊の推移

また、国際調査で30代後半以降の女性の生涯不妊に関する質問を行ったところ、日本人女性で30代半ば以降に妊娠しづらくなると知っているのはわずか30%弱でした。これは、カナダやイギリスなどの他の先進国よりも圧倒的に低い数字です。

実は、卵子は出生時に既に出来上がっており、その後、新しく作られることはありません。そして、女性は排卵ごとにその卵子を排出します。出生前をピークとし、出生後、卵子の数は減少しますが、それと並行して卵子の質も低下します。そして、卵子の質が低下すると、妊娠成立が難しくなっていきます。

卵子の老化のメカニズムの詳細はまだ完全には解明されておりませんが、卵子のミトコンドリアの機能が低下し、減数分裂において染色体不分離が生じ、染色体異常が起こることが大きな原因の一つと考えられています。

下のグラフは、体外受精を行い、受精しなかった卵子染色体の異数性の頻度を調べたものです。卵子の染色体異常は、30歳代半ばから上昇をはじめ、特に40歳以降急上昇することがわかります。

卵子染色体異数性率
女性の年齢と卵子染色体異数性率

卵子の染色体異常が加齢に伴い上昇するため、受精卵の染色体異常も加齢に伴って上昇していきます。

下のグラフは、胚盤胞(はいばんほう)の外側の部分の細胞を一部採取して、染色体の異数性頻度をみたものです。この結果から、胚の染色体異常は、30歳以上、とくに30代半ばから上昇し、40歳を超えるとさらに急上昇するということがわかりました。

 

卵子の老化によって生じる胚の染色体異常については、現段階では治療法がありません。しかし、すべての卵子が染色体異常を起こすということではないため、高年齢の方々は、さらに加齢が進んで妊娠・分娩できる確率が一層低下してしまう前に卵巣内の残り少ない正常な染色体の卵子を、確保することが重要となります。

先にご説明したとおり、女性が持つ卵子の総数は出生前が最大であり、出生後徐々に減少していきます。通常毎月ひとつの卵子が卵巣から排卵されることは一般的にも知られています。

しかし、卵子は単純に年間12個減っていくのではありません。排卵に至らないまま死んでしまう卵子も、月に数百~千個程度存在します。男性の精子は思春期以降次々と造られていきますが、卵子は女性が生まれて以降新たに造られることはありません。胎児期、母体にいたころが卵子の数のピークということです。

卵巣内にある卵子の数は非常に個人差があります。なかには、年齢に対して平均的な卵子の数を下回る方もいらっしゃいます。卵子の数が減少する原因は、多くの場合不明です。しかし、確実にわかっている原因として、喫煙、卵巣の手術があります。

 

喫煙が与える影響について詳しくはこちら

 

なお、受診を決めている方は以下予約専用ダイヤルにてお問い合わせいただけます。

≪田園都市レディースクリニック予約専用ダイヤル≫

受付時間:月〜金:9:00〜18:00 、土:9:00〜17:00 、日:休診

045-988-1124

  • 初診の方もこちらのお電話でご予約いただくことが可能です。
  • お問合わせの際はメディカルノートのこちらの記事を見た、とお伝えいただくとスムーズです。
受診について相談する
  • 田園都市レディースクリニック 理事長、田園都市レディースクリニック あざみ野本院 院長

    河村 寿宏 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    「女性不妊」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    本ページにおける情報は、医師本人の申告に基づいて掲載しております。内容については弊社においても可能な限り配慮しておりますが、最新の情報については公開情報等をご確認いただき、またご自身でお問い合わせいただきますようお願いします。

    なお、弊社はいかなる場合にも、掲載された情報の誤り、不正確等にもとづく損害に対して責任を負わないものとします。

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。