【院長インタビュー】

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地域に頼られる病院として、さらなる高みを目指す一宮西病院
社会医療法人杏嶺会一宮西病院(以下、一宮西病院)は愛知県一宮市で2001年に開院して以来、さまざまな診療科と救急医療で地域に貢献し続けてきました。同院は2018年に、厚生労働省により、診療の密度...
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地域に頼られる病院として、さらなる高みを目指す一宮西病院

公開日 2019 年 04 月 22 日 | 更新日 2019 年 04 月 22 日

地域に頼られる病院として、さらなる高みを目指す一宮西病院
上林 弘和 先生

社会医療法人杏嶺会 理事長 一宮西病院 院長

上林 弘和 先生

目次

社会医療法人杏嶺会 一宮西病院(以下、一宮西病院)は愛知県一宮市で2001年に開院して以来、さまざまな診療科と救急医療で地域に貢献し続けてきました。同院は2018年に、厚生労働省により、診療の密度や医療技術などについて大学病院本院に準ずる機能を有すると認める、DPC特定病院群の指定を受けています。

同院の特徴や今後の展望などについて、社会医療法人杏嶺会の理事長であり、同院の病院長の上林弘和先生にお話を伺いました。

一宮西病院の診療体制

さまざまな診療科とセンター方式による診療

病院外観
病院外観

当院は2001年の開院以来、一宮市および隣接する稲沢市の急性期医療と救急医療体制の充実を図るべく、診療機能を強化し続けてきました。

待合ホール
待合ホール

当院の診療体制の特徴は、内科系、外科系、小児科、産婦人科などの診療科を設けていることと、心疾患治療に取り組むハートセンターや、血管内治療センター、ステントグラフト血管センターなど、より専門的な治療を行うセンター方式も取り入れて、それぞれの診療科と部門が担う役割を明確にしたことです。

各診療科の診療にセンターでの治療を組み合わせることで、よりきめ細かい医療サービスの実践に努めています。

救急医療

ハイブリッドオペ室の様子
ハイブリッドオペ室の様子

当院の救急外来ERでは、基本方針のひとつである「24時間365日、いつでもどんな怪我や病気も断らない」にもとづき、救急患者さんを積極的に受け入れています。当院は二次救急病院ではありますが、一宮市の二次救急当番制度にも参加しています。そのため、三次救急に相当するような緊急性や重症度の高い患者さんから、入院や手術といった対応を伴わない一次救急に相当する患者さんまで、幅広く受け入れています。

脳血管内治療の様子
脳血管内治療の様子

当院は、一宮市と近隣地域にお住まいの方の生活を健康面から守るべく、今後も救急医療のより一層の充実と提供に努めてまいります。

集中治療部と各診療科による連携協力体制

ICUカンファレンスの様子
ICUカンファレンスの様子

当院では、集中治療室(ICU)が集中治療部として独立していて、クローズドシステムによる運営を行っています。クローズドシステムでは、集中治療部が重症患者さんや各部門での手術を終えた患者さんを引き継ぎ、患者さんの主治医と集中治療部専従の医師およびスタッフが連絡を取り合いながら、24時間体制での治療を行います。

集中治療部専従の医師は、患者さんの主治医や関連する診療科の医師、また臨床工学技士や理学療法士など他部門と協力して重症患者さんを診療しています。当院の他診療科の医師は、集中治療部に対して絶大なる信頼を寄せています。

患者さんの状態に合わせたリハビリテーションを提供

当院では、手術前から始める呼吸器リハビリテーションやICUで集中治療中から行う早期リハビリテーションなどを積極的に取り入れることで、治療や入院生活に伴う患者さんの身体機能低下を最小限に抑えるよう努めています。

また栄養サポートチーム(NST)と連携して、栄養管理を考慮したリハビリを行っています。たとえば、心疾患の患者さんに対して、栄養指導・栄養強化食品を併用した筋肉トレーニングや持久力トレーニングなどを実施しています。

今後も、患者さんに対して積極的にリハビリテーションを提供することで、ADL(Activity of Daily Living:日常生活動作)とQOL(Quality of Life:生活の質)の回復と維持、早期の社会復帰に努めてまいります。

地域医療機関や関連施設との連携による地域医療

近隣の診療所や病院とのさらなる連携を図るため、地域連携室を開設して、紹介患者さんの受け入れ業務や、近隣医療機関の訪問、広報活動を行っています。

地域の医療機関が、機能分担して切れ目のない医療サービスを提供するための仕組みづくりと運用が進んでいます。当院も積極的に取り組み、地域の医療体制を支えています。

一宮西病院の風土と体制

自ら進んで行動を起こす職員が多い

腹腔鏡を用いた外科手術の様子
腹腔鏡を用いた外科手術の様子

当院の特徴ある風土として、職員が活発に活動していることが挙げられます。たとえば、医師や看護師は市民公開講座の開催を、地域連携室の職員は近隣医療機関への訪問などを積極的に行っています。

機材などの購入についても、使いたいという意見が現場から出れば、費用対効果などを検討したうえで可能な限り許可しています。

このように、職員の自主性を重んじると同時に経営側も可能な範囲で現場の要望を叶えることで、活気ある職場づくりを進めています。

2018年にはDPC特定病院群の指定を受ける

2018年、厚生労働省よりDPC特定病院群に指定されました。

DPC特定病院群とは、厚生労働省が、診療密度、医師研修の実施、高度な医療技術の実施、重症患者に対する診療の実施の4つの基準について要件を満たしていると判断した病院で、全国に155病院(2018年時点)あります。

当院は、充実した急性期医療を提供できる病院として、地域における役割を果たしています。

一宮西病院の理念と基本方針を共有することの重要性

地域住民の健康を守るという目標に向かって全職員がベクトルを合わせることで、はじめて患者さんに必要な医療が提供できると考えています。当院の理念や基本方針を全職員で共有するため、職員は「心得」というカードを携帯しています。また、毎月第一木曜日に朝礼を行い、理念と基本方針を唱和しています。

当院では、ベクトルを合わせ、ともに追求してくれる職員を募集しています。

医師の採用体制について

病院経営は採用にかかっていると考えています。当院では病院理念に共感し、ここで働きたいと志望する方をより積極的に採用するため、採用専従部門を開設しました。

また、高い専門性を有している医師がいると、その医師のもとで勉強したい若手や中堅の医師が集まります。当院ではこうしたよい循環を促進するため、医師が働きやすく活気ある職場づくりに努めています。

夢の実現やキャリアアップを図るため転職を希望する医師に対しても、共に取り組み、一緒に夢を叶えていきたいです。

一宮西病院の今後の展望

さらなる高齢化進行を見据えた医療体制の構築へ

当院は救急医療と急性期医療に軸足を置いていますが、今後は回復期やリハビリテーションにも注力していきたいと考えています。

高齢化が進行するにつれて、そのニーズはますます高まるでしょう。いずれ訪問看護の拠点をつくり、地域の診療所と連携しながら在宅医療の支援を行いたいと考えています。

さらなる高みを目指すために

どのような組織や会社も、対象者のニーズをつかみ必要とされるサービスを提供し続けることで存続していけるのだと思っています。病院も同じで、患者さんがこの病院を受診しようと思うには何か理由があると考えられるため、病院を運営していくうえでは医療ニーズをつかむことが重要です。

当院は今後も地域の医療ニーズをつかみ、長期的な目線をもって投資を行い、病院としてさらなる高みを目指していきます。

上林弘和先生から皆さんへのメッセージ

若手医師へのメッセージ

上林先生

上級医と自分との間に壁を作らずなんでも聞いてください。直接でも、電話でも、診療科を越えてでも、なんでも聞いて自分一人で抱え込まないようにしましょう。

最初は尻込みするかもしれませんが、勇気をもって周囲の先輩医師に聞いてください。そうすることで医師として成長できます。

地域の方へのメッセージ

当院は、救急医療と急性期医療を中心に行っている病院です。開院以来、地域の皆さんに頼っていただけるよう、医師をはじめ職員一同努力を重ねてまいりました。

今後は、回復期の療養やリハビリテーションをはじめ、予防医学や健康診断についても充実させていきたいと考えています。地域の役に立つ、頼られる病院でありつづけたいです。

1981年より精神科医としてキャリアをはじめる。1988年に「医療法人杏嶺会」設立、同理事長へ就任。1997年には「老人保健施設やすらぎ」、2001年には急性期の「一宮西病院」を開設。自治体からの委譲という形で、2008年には「いまいせ心療センター」(旧、一宮市民病院・今伊勢分院)、2009年には「尾西記念病院」(旧、尾西市民病院)を開院。同2009年には愛知県で初となる社会医療法人の認可を得ると同時に、一宮西病院を現在の一宮市開明へ新築移転。2016年には県からの依頼を受ける形で、重症心身障がい児(者)施設である「社会福祉法人杏嶺会・一宮医療療育センター」を開設。2019年現在、グループ全体で1400床以上となる事業を展開、愛知県尾張地区をリードする医療法人を築き上げ、現在もさらなる高みを目指す。