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編集部記事

生理の量が少ないときに行われる検査には何があるの?〜受診の目安や受診後の流れ〜

生理の量が少ないときに行われる検査には何があるの?〜受診の目安や受診後の流れ〜
久須美 真紀 先生

山王病院 リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター 副部長兼培養室長

久須美 真紀 先生

目次
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生理の量は通常20〜140mlであることが一般的ですが、20mlより少ない場合を“過少月経”といいます。個人差がありますが、量が少ないと感じる場合は病気が原因である可能性も考えられます。原因によっては適切な治療が必要となることがあるため、気になる症状がある場合は放置せずに婦人科・産婦人科の受診を検討しましょう。

本記事は、生理の量が少ない場合の受診の目安、婦人科・産婦人科などの医療機関で行われる検査について解説します。

生理の量(経血量)が少なくなったと感じた場合は、過少月経である可能性があります。

初潮(初めての月経)を迎えたばかりの方や、閉経が近い方はホルモンバランスが乱れやすく、生理の量も不安定な状態にあることが多いといいます。このような場合は異常ではないため、治療は行わずに経過観察になることが一般的です。ただし、これまでは安定していたにもかかわらず、急に生理の量(経血量)が減った場合や下腹部に痛みがある場合、生理の量が少ない状態が続く場合などには病気が原因で生じている可能性があるため、放置せずに婦人科・産婦人科の受診を検討しましょう。

まず、婦人科・産婦人科では現在の生理の状況や体の状態を確認するため、以下のような診察が行われます。

基礎体温の測定

女性の体には生理サイクルによって体温が低い“低温期”と体温が高めになる“高温期”が存在します。そのため、病院の受診時から基礎体温を測定し、以後の診察に役立てることがあります。基礎体温測定では小数点2桁まで測定可能な婦人科体温計で、5時間以上の睡眠のうえ起床前に舌下で測定する必要があります。なお、日頃から基礎体温を測っている場合には、受診の際に自身の基礎体温の傾向について医師に伝えておきましょう。

問診

生理の状態やそのほかの症状、生活習慣などについての問診が行われます。具体的に生理の周期や出血の続く期間のほか、生理用品をどの程度の頻度で交換する必要があるかなどについて説明できるようにしておくとよいでしょう。

内診

腟に指を入れ、子宮の形や硬さなどを確認することで子宮に異変がないか確認します。

診察後、必要に応じて子宮の状態を調べる“超音波検査”やホルモンの分泌状態を調べる“ホルモン検査”が実施されることもあります。

超音波(エコー)検査

超音波検査とは専用の医療器具を使って、臓器の状態を画像で見る検査です。

子宮や卵巣を確認する場合、お腹の表面から器具を当てて見る方法と腟から器具を入れて見る方法があります。この検査によって、子宮や卵巣に器質的な異常や病気がないかどうかを確認できます。

ホルモン検査

ホルモン検査とは、血液検査によって女性ホルモンの“エストロゲン”“プロゲステロン”や性腺刺激ホルモンなどのホルモンの分泌量を確認する検査です。これらの分泌量によっては、内分泌疾患にかかっていることが疑われます。

過少月経の原因となる主な病気は、ホルモンの分泌に関与する“内分泌疾患”と子宮や卵巣に異常が見受けられる“器質性疾患”に分けられます。検査の結果、病気が原因である場合は、病気に合わせた治療が検討されます。たとえば、子宮や卵巣の病気では、場合によって手術が検討されます。また内分泌疾患では、病気に応じた治療(甲状腺疾患など)やホルモン剤(エストロゲン、プロゲステロン製剤)の投与が検討されます。このような病気の中には、不妊など女性の機能を損なうものもあるため、気になる症状がある場合には躊躇せずに婦人科・産婦人科の受診を検討しましょう。

生理の量が少ない場合、一時的なホルモンバランスの乱れによるものであれば、積極的な治療は不要となることが一般的です。しかし、これを自己判断することは困難であるうえに、もし病気が原因で生じていた場合は放置すると不妊など女性の機能を損なう可能性も考えられます。そのため、今回解説したような気になる症状が見られる場合は、早めに受診し医師に相談するようにしましょう。

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  • 山王病院 リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター 副部長兼培養室長

    久須美 真紀 先生

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