婦人科形成の治療を受けられる医療機関は数多くありますが、どのような基準で選べばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。また、治療前後の注意点や痛み、体への影響なども気になるところです。
今回は、オザキクリニック新宿院の藤﨑 章子先生に、婦人科形成の治療を受けるにあたり知っておくべきこと、クリニック選びのポイントなどを解説いただきました。
婦人科形成に限らず、医療機関を受診する際には、治療のメリットだけでなくデメリットやリスクについてもしっかりと説明してくれるところを選ぶとよいと思います。
加えて、医師との相性も重要です。一度の治療だけでなく、治療後に異変が起こった際、経過を診てもらう可能性もあるため、相談しやすい医師を選ぶことをおすすめします。疑問点や不明点は事前にピックアップしておき、受診時にまとめて確認しましょう。
特に手術を検討している場合、初診で説明を受け、分からない点は質問するなどして十分理解したうえであらためて考える時間を設けることをおすすめします。できれば初診日にそのまま施術を受けるのではなく、その日は日程調整程度にとどめておいたほうがよいでしょう。
遠方に住んでいるといった事情により何度も通うのが難しく、初診日に施術まで希望される場合には、事前にクリニックのホームページなどで治療内容を十分確認し、休薬など手術前の注意点や料金、その他不明点をクリニックに問い合わせるなどして、治療について十分理解、納得したうえで施術を受けるようにしてほしいと思います。
痛みには個人差があり、施術内容によっても痛みの程度は異なります。当院では、手術を受けられた方には2種類の痛み止めの薬をお渡ししています。多くの方は数日服用すれば痛みが治まりますが、ごくまれに数週間服用される方もいらっしゃいます。ご自身の状況に応じて服用を継続していただき、決して無理をされないようにとお伝えしています。
婦人科形成の治療を受けた後、月経に影響が出ることはほとんどありません。手術への強いストレスを感じた場合などを除き、月経周期に変化は生じにくいでしょう。また、妊娠しにくくなるといった影響もほぼありません。
一方、挙児(子を授かること)を希望しながら性交痛により性交がうまくいかないカップルの場合、性交痛を緩和する治療により妊娠への道が開ける可能性があります。
ただし、腟縮小術(切開法・脂肪注入)は出産後の施術をおすすめします。経腟分娩はもちろん、帝王切開による出産であっても長い妊娠期間に腟が広がるのは避けられず、出産後にあらためて施術が必要になる可能性が高いからです。
なお、過去の腟縮小術が分娩に影響を与える可能性も否定できないため、腟縮小術を受けた経験のある方は、出産にあたり事前に産科の担当医師に事情を説明しておいたほうがよいでしょう。このほか小陰唇縮小術、大陰唇縮小術による出産への影響はほとんどないと考えられます。
当院では、メリットだけでなくリスクも含めて十分ご理解いただき、納得して治療を受けていただけるよう患者さんとゆっくりお話しできる体制を整えています。不明点、疑問点があれば遠慮なくお尋ねください。
手術をお考えの方には、初診時に内診を含む診察、既往症や内服薬などの確認、採血を行います。またそれぞれの治療について、リスクを含め丁寧にご説明しています。ご検討いただき、手術を希望される場合には施術のため再度ご来院いただきます。ご多忙な方、遠方から来られる方もいらっしゃるため、施術前の受診はなるべく1回で済むよう十分な時間を確保しています。
患者さんがもっとも気にされるのは、どの程度の治療効果が期待できるのかという点です。たとえば小陰唇縮小術の場合、薄く小さく美しくという理想のイメージがあったとしても、ベースとなるご自身の小陰唇の形や大きさによってはイメージどおりの治療が難しいケースもあります。
また腟の緩みの改善を目指している方で、手術の決心がつかずレーザー治療を行う場合、手術ほどの効果は期待できません。こうしたことも事前に十分ご説明し、ご理解、ご納得いただいたうえで治療を選択していただけるよう心がけています。
私自身、これまで女性泌尿器科を専門として保険診療にも携わってきており、現在も他院で保険診療に従事しています。この経験から、お悩みの解決を目指す方法として保険診療の選択肢がある場合には、そちらも提案しています。
たとえば、閉経後に起こりがちな腟萎縮や、咳、くしゃみなどにより起こる腹圧性尿失禁の治療には保険診療の選択肢があります。当院のように美容外科で保険診療の提案ができるクリニックは、患者さんにとって有益であると考えています。
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女性泌尿器科を専門として診療を行うなかで、女性の性機能に関するトラブルに対応するには保険診療下の治療だけでは不十分であると感じてきました。婦人科形成を行うことで、多くの女性が人知れず悩んでいる問題の解決を目指すことができます。婦人科形成は治療後の患者さんの満足度が高く、意義ある診療分野であると考えています。
女性のデリケートゾーンに関するお悩みはなかなか相談しづらいものです。また、勇気を振り絞って婦人科や泌尿器科などを受診しても、保険診療では対応できない問題も少なくありません。婦人科形成なら、そのお悩みを解決する道筋を見いだせるかもしれません。女性医師が在籍する当院に、ぜひご相談ください。
医療法人社団有恒会 オザキクリニック 新宿院 医師
医療法人社団有恒会 オザキクリニック 新宿院 医師
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医日本性機能学会 専門医日本排尿機能学会 排尿機能専門医日本東洋医学会 漢方専門医
女性泌尿器科を専門に手術などの経験を積んだ後、「保険診療では対応していない女性性機能障害にしっかりと対応したい」と希望して美容外科の道へ。婦人科形成の治療に尽力し、女性器の見た目のコンプレックスやデリケートゾーンの不快感などの悩みを解決に導いている。丁寧な診療を心がけており、患者さんに納得して治療を受けていただくために効果とともにデメリットについてもきちんと説明することがモットー。女性泌尿器科で主に保険診療に携わってきた経験を生かして、診察の結果、閉経後の腟萎縮や腹圧性尿失禁などに対する保険診療の選択肢がある場合には提案も行っている。
藤﨑 章子 先生の所属医療機関
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