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スポーツに特化した診療でアスリートを支える――北里大学北里研究所病院 整形外科の取り組み

スポーツに特化した診療でアスリートを支える――北里大学北里研究所病院 整形外科の取り組み
岩間 友 先生

北里大学北里研究所病院 整形外科 スポーツクリニック 医長

岩間 友 先生

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北里大学北里研究所病院 整形外科では、1980年代よりスポーツ外来(スポーツクリニック)を設置し、趣味でスポーツを楽しむ方からトップアスリートまでを対象としてスポーツに特化した診療を提供しています。また、アメリカンフットボールや野球を中心に学生、社会人、プロのチームドクターを務め、練習現場や試合にも帯同して選手をサポートしています。

今回は、北里大学北里研究所病院 整形外科医長の岩間 友(いわま ゆう)先生に、スポーツ外来の体制や診療内容、診療で大切にされているモットーについてお話を伺いました。

北里大学北里研究所病院では、複数のスポーツチーム(または個人)と提携し、整形外科医師を中心としたスポーツクリニックでアスリートをバックアップしています。なかでも2024年3月現在、アメリカンフットボールでは高校、大学、社会人の9チームをサポートしています。チームドクターとして主に下記のような診療を行っています。

シーズン前、新たに加入した選手に対して、主にけがの予防を目的としたメディカルチェックを行います。関節の可動域や柔軟性、筋力を確認するほか、血液検査や心電図で全身の状態をチェックします。また、X線検査やMRI検査で首や頭、腰、膝などを詳しく調べます。特に強い衝撃を受ける場面が多いアメリカンフットボールにおいては、大きなけがにつながる可能性がある潜在的な症状の有無を把握しておくことが非常に重要です。

コンディションがよくない選手がいれば、試合前に状態をチェックします。また、試合中にけがをした選手がいれば、応急処置をしたうえですぐに試合に復帰できるか、すぐに病院に行くべきか、救急車を呼ぶべきかといった緊急度を判断します。さらに、負傷後に試合に復帰した選手については試合後に再度状態を確認し、当日中に病院に行くべきか、翌日もしくは週明けの受診で問題ないかなどを判断します。

治療が必要となった選手には、当院で検査、診断のうえ治療を行います。手術が必要な場合は、より体への負担や痛みを抑えた手術の提供に努めています。また、手術を受けた選手には適切なリハビリテーション(以下、リハビリ)についてもアドバイスします。アスリートにとってリハビリの目的は、競技へのスムーズな復帰です。個々の状態に合わせて段階的なプログラムを設定し、理学療法士とともにリハビリをサポートしていきます。その後、選手が競技復帰を果たした際には再度試合現場に赴き、状態をチェックしています。

当院ではアスリートの思いに寄り添ったサポートを大切にしています。整形外科の中でも医師によって専門分野が異なり、私は膝を専門としています。そのほか手や肘、肩、股関節(こかんせつ)脊椎(せきつい)など各部位に精通する医師がおり、チームを組んで選手たちをバックアップしています。もちろん、試合現場では全ての部位を診て判断しなければならないため幅広い知識が求められますが、治療が必要な場面では各分野の専門家がそろっている点が強みになります。

アスリートの場合、競技への復帰を前提に治療やリハビリを行いますが、学生スポーツではけがをしたときの学年や希望する進路によってその方針が変わってくることがあります。たとえば、高校1年生でけがをした選手は2年生までの復帰を目標として設定しやすいのですが、3年生の春にけがをした選手が手術を選択すると、秋の引退までの復帰が難しくなるため高校での競技生活はその時点で事実上終了してしまいます。けがの状態だけを考えれば手術を選択すべきであっても、選手の希望によって治療選択は変わってくるのです。大学でも競技を続けるため、高校での残りの活動が制限されても手術を受けてしっかり治しておきたいと考える方もいれば、高校で競技生活にピリオドを打つためリハビリを続けながら何としても引退までやりきりたいという方もいるでしょう。もちろん医学的に難しい場合には説得して手術を受けていただくケースもありますが、できる限りご本人の希望を尊重して治療方針を決め、サポートしていくことを重視しています。そのためにも一人ひとりの選手と医療スタッフが密にコミュニケーションを取り、協力しながら1つずつ課題をクリアしていく必要があるでしょう。

私自身も大学時代、ラグビープレーヤーとして前十字靱帯(ぜんじゅうじじんたい)のけがで手術を受けた経験があります。競技に復帰するまでの間、担当医師や病院スタッフの一貫したサポートがとても心強かったことを覚えています。この経験をきっかけに、自分も整形外科の医師としてアスリートを支えたいと考えるようになりました。

選手として多くのサポートを受けてきたからこそ、自分の大切な体を預けるには信頼関係が何より重要だと実感しています。シーズン前のメディカルチェックから試合中のけがへの対応、治療やリハビリまで、今後ともさまざまな場面で安心して頼ってもらえるように努力していきます。

また、アスリートに限らず一般の患者さんにもいえますが、医師は患者さんのお話を聞かずに治療方針を決めることはできません。患者さんとの対話を大切にしながら、その方のバックグラウンドやニーズに合った治療を一緒に考えていきたいと思っています。

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