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NTT東日本関東病院における胃がん手術の特徴――究極のチーム医療を目指して

NTT東日本関東病院における胃がん手術の特徴――究極のチーム医療を目指して
田中 求 先生

NTT東日本関東病院 外科 医長

田中 求 先生

目次
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NTT東日本関東病院が掲げているのが「チーム医療」です。同院ではどのような手術や検査、治療であっても常に患者さんファーストを掲げ、医師をはじめとした多職種が連携をとって患者さんを全力で支援しています。今回は、“究極のチーム医療”を目指すNTT東日本関東病院において実際に行われている取り組みについて、同院外科 医長 田中 求(たなか もとむ)先生にお話を伺いました。

患者さんの入院前の悩みから退院後のサポートまできめ細やかに支援していくNTT東日本関東病院の取り組みを紹介していきます。

当院には私を含め日本内視鏡外科学会のロボット支援手術プロクター*に認定された外科医**がおります***ので、患者さんには安心して治療を受けていただける環境が整っていると思います。さらに医師だけでなく、臨床工学技士や看護師も胃がん根治のための手術には欠かせない大切な存在です。ロボットを調整してくれたり、手術器具や薬の準備をしてくれたり、診療をサポートしてくれるメンバーなしには、ロボット支援下胃切除術は成立しません。また、手術後も作業療法士、理学療法士、栄養士が患者さんの回復を支援する体制ができているのが当院の特徴です。

*ロボット支援手術プロクター: 日本内視鏡外科学会が、消化器・一般外科に対するロボット支援下手術の手術手技で、術者として標準的な技量を取得し、さらに他者によるロボット支援下手術を安全に指導できる指導者として認定した者。
**日本内視鏡外科学会のロボット支援手術プロクターに認定された外科医:NTT東日本関東病院内には、食道・胃分野が1名、大腸分野が1名在籍。
***
2025年1月時点

当院では、執刀した医師とチーム(医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、必要に応じて言語聴覚士など)が翌日以降の診療を担当しています。手術を担当したチームが手術翌日から退院まで一貫して経過を観察し、その都度、患者さんに手術後の体の状態を説明する体制をとっています。しかし、そのような環境でも、術後の患者さんは医師に直接伝えにくいことがあるかもしれません。そこで、患者さんの感じられている痛みや不安を拾い上げ、適切に対処ができるよう、特に患者さんと長い時間接する看護師や理学療法士などとは情報共有を密に行っています。このような多職種の連携こそが患者さんの不安を和らげ、安心感につながるのではないかと考えています。

当院では、入院が決まった患者さんにむけて、「入院生活」から「退院後の生活」までを見据えた「患者サポートセンター」を設置しています。医師、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、事務スタッフなど多職種が連携することで患者さんが住み慣れた場所で入院前の生活に戻ることができるよう支援をしています。「患者サポートセンター」内にある入院支援部門では、手術や検査などのために入院が決まった患者さんを対象に、質問を受け付けております。この仕組みも当院の大きな特徴の1つです。

先方提供

当院では、地域医療の発展と地域の医療機関との密な関係性を構築していくことで、胃がん患者さんの早期発見につなげていきたいと考えています。その取り組みの1つが平日9~20時まで対応している「腹痛ホットライン*」です。その名のとおり腹痛を訴える患者さんがいるものの、どう対応してよいか迷っているという“地域の医師と当院を結ぶ”システムです。当院の医師へ直接つながることで、地域で困っている患者さんの状況を把握できますし、場合によっては当院で対応することもあります。このような取り組みを少しずつ増やしていき、地域の胃がん患者さんをできるだけ早い段階で拾い上げ、適切な治療につなげることが、今後の当院が目指す姿だと考えています。

*腹痛ホットライン:このホットラインは医療機関の医師との専用ラインですので、患者さんからお電話をいただいても、ご対応いたしかねます。

誰もがロボット支援下胃切除術を選択できるよう若手医師たちを育成していくことも当院の大きな役割だと考えています。低侵襲(ていしんしゅう)なロボット支援下胃切除術は、今後も治療選択の1つとして多くの患者さんから求められると考えます。より多くの患者さんの思いにこたえるために、当院では若手医師の育成に力を入れています。先述したとおり、ロボットの操作は複雑で、一朝一夕で習得できるものではありません。当院では、ロボット支援手術プロクターに認定された医師が、若手医師たちにロボット支援下手術の技術を惜しみなく伝えるカルチャーがあり、後進育成に適した環境が整っています。この環境を生かし、ロボット支援下胃切除術のさらなる普及、ひいては患者さんのよりよい予後に貢献できればと考えています。

健康診断などで異常を指摘された場合、きっと大きな不安を感じるはずです。「胃がんだったらどうしよう」と不安を感じることは、当然のことと思います。ただ、その“不安”は、“分からないことによる漠然とした不安”であることも多いのではないでしょうか。ご自身の健康について悩みや不安などがある方は、1人で抱え込まずにぜひ医師にご相談いただきたいと思います。当院では、どのような経過をたどる病気なのか、治療選択肢にはどのようなものがあるのかなどを丁寧にご説明するよう努めています。病気に対する知識を深めていただくことで少しでも安心感につながればと考えていますので、些細なことでも遠慮せずご相談にいらしてください。抱えていらっしゃるお悩みを解決できるよう職員一同全力でサポートいたします。

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