治療
じん肺は一度発症すると根本的な治療はできません。したがって発症リスクを伴う職業に従事する際には、粉塵の発生を減らす努力をしたり、マスクを着用したり、曝露時間を短くしたりするなどの予防対策が重要です。また、定期的な健康診断を受けることでじん肺の発症を、より早期に発見する姿勢も求められます。
じん肺を発症した際には対症療法が行われます。咳や痰などに対して鎮咳薬や去痰剤を用います。また、気管支拡張薬やステロイドが使用されることもあります。低酸素状態が強い場合には在宅酸素療法が選択されることになります。
じん肺では肺炎を発症しやすく、重症化する危険性も高まります。したがって、インフルエンザや肺炎球菌のワクチンを接種し、予防可能な呼吸器疾患については予防体制を敷くことが重要です。肺がんを代表とする悪性疾患を発症した際には、手術療法や化学療法、放射線療法を用いて集学的な治療を行うことになります。
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じん肺について
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