さっかしょう

擦過傷

別名
すり傷
最終更新日:
2018年09月12日
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2018/09/12
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概要

擦過傷(擦り傷)とは、皮膚の浅い部分がすりむけてできた傷のことを指します。転倒して膝をすりむく、といった状況で生じます。特にお子さんの場合には遊んでいる最中に転ぶことも多く、日常生活でも遭遇する頻度の高い怪我であるといえます。

一般的には治りのよい怪我ですが、処置や傷口の汚染状況によっては、感染症を発症することもあるため、受傷後は早い段階で局所を洗浄することが大切です。

原因

擦過傷(擦り傷)は、外力をきっかけとして皮膚の浅い層がすりむけてしまうことで生じます。具体的には、転んで膝をぶつける、壁に膝をこすりつける、といった状況で生じることがあります。皮膚は浅い部位から順に、表皮、真皮、脂肪で構成されていますが、擦過傷(擦り傷)で生じる傷は、表皮・真皮といった浅い層に生じます。

症状

怪我をした部位に痛みが生じ、皮膚がめくれて出血します。状況によっては、石や砂利、砂などが傷口に入り込むこともあります。

傷口の処置が適切でない場合には、皮膚に感染症が生じることもあります。感染症が生じると痛みが増強し、赤く腫れることがあります。まれに、破傷風を発症することもあります。破傷風を発症した場合には、筋肉のこわばり、嚥下(えんげ)(飲み込み)障害、呼吸障害、けいれんなどが出現し、最悪の場合死に至ることもあります。

一般的には擦過傷(擦り傷)は皮膚のなかでも浅い層で生じ、瘢痕(はんこん)(きずあと)を形成することなく治癒することが期待できます。

検査・診断

擦過傷(擦り傷)が生じた際には、受傷部位の汚染状況や受傷時の状況を確認します。具体的には、砂や砂利、石などの異物が傷口に入り込んでいないか、受傷時、破傷風の発症が懸念される状況であったか、などを確認します。

基本的には、上記のような確認以外に特別な検査は行いません。しかし、皮膚の感染症や破傷風が懸念される場合には、細菌培養検査や血液検査などが行われることもあります。

治療

受傷後、速やかに水道水で傷口を洗い流します。傷口に異物が入り込んでいる場合には綿棒などを用いて異物を完全に取り除きます。

傷の範囲が広い場合や異物の処置が難しい場合には、医療機関を受診して処置を受けることが勧められます。傷口の処置が終了した後には、傷口が乾かないように、ラップやフィルムドレッシングなどを用いることがあります。また、傷口が土や泥で汚れていた場合には、傷の処置の後で破傷風を予防するために破傷風トキソイドの予防接種をすることがあります。

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