治療
アセトン血性嘔吐症の治療では、①前兆の段階での治療、②嘔吐発作時の治療、③症状がない時の治療、に大きく分けて考えることができます。 前兆段階では、吐き気や頭痛、腹痛などを感じることがあり、これらに早期介入することでその後引き続く嘔吐発作を予防することが期待できます。
そのため、吐き気止めや痛み止めが適応になります。また糖分が不足して発作が誘発されていることもあるため、糖分を摂取することが有効な場合もあります。 嘔吐発作が始まると、経口摂取がうまくいかないこともあります。胃腸炎の場合と同様に少量ずつ経口補液を行うことが必要であったり、症状が強い場合値には点滴での水分補給も必要になります。
症状が改善した時には、人によっては予防のための薬(偏頭痛やてんかんの際に用いられる薬)が適応になることもあります。また発作を引き起こすきっかけがわかることもあるため、それを避けるような生活スタイルも必要です。たとえば、夜食事を抜いたあと、翌日に発作を起こすことが多い場合には、しっかりと夕食を摂取するよう心がけることが必要です。一部の食品(例えばチョコレート)を食べることがきっかけになるときには、それを避ける努力も必要です。
医師の方へ
「アセトン血性嘔吐症」を登録すると、新着の情報をお知らせします