症状
アニサキス症の症状の現れ方は、アニサキスが侵入する部位によって大きく異なります。
アニサキス症の多くは胃の壁に侵入するタイプの“胃アニサキス症”ですが、アニサキスが含まれる食品を口にしてから数時間~十数時間後に突然の激しい上腹部痛とともに吐き気・嘔吐がみられます。一方、腸の壁に侵入するタイプの“腸アニサキス症”では、食後十数時間~数日後に激しい腹痛、吐き気・嘔吐などの症状が現れます。また、腸の壁は胃の壁よりも薄いため、重症な場合にはアニサキスが腸の壁を突き破って穴を開けて腹膜炎を引き起こしたり、腸閉塞を併発したりすることもあります。
また、過去にアニサキスを摂取したことがある場合は、アニサキスに対してアレルギー反応を引き起こすこともあり、血圧低下や呼吸困難などの重度なアナフィラキシーショックを引き起こすことも知られています。
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