治療
ウィスコット・オルドリッチ症候群の治療は、症状に合わせた支持療法と根本治療の2つに大きく分けることができます。
支持療法では、感染症に対しては抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス薬などの使用、出血に対しては輸血などが行われます。湿疹に対してのアプローチも重要です。
根本治療の中心は造血幹細胞移植です。ウィスコット・オルドリッチ症候群は、血液細胞の異常で引き起こされる病気なので、病気を持たない方の血液と入れ替えることで治癒を図ります。
また、WAS遺伝子の異常が根本にあるため、遺伝子治療を通してこの異常を治そうという試みもなされています。2019年現時点においては標準的な治療とはなっていませんが、今後こうした遺伝子治療も広く導入されることが期待されています
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