治療
ウイルス感染症の治療は、症状に対する治療である “対症療法” とウイルスの増殖などを抑える “抗ウイルス療法” があります。
多くの急性ウイルス感染症の治療は症状に対処し、全身の状態を維持・改善させることが目的となる治療を行います。具体的には、発熱に対する解熱剤などの薬物療法、脱水を予防・補正するための点滴治療、肺炎による呼吸状態の悪化に対する酸素投与・人工呼吸器管理などの対症療法です。
抗ウイルス療法は、ウイルスの増殖などを防ぐ薬である抗ウイルス薬の投与によって行われます。しかし、全てのウイルスに対しての抗ウイルス薬が開発されているわけではなく、特に急性ウイルス感染症ではインフルエンザウイルス、単純ヒトヘルペスウイルスなどに限られているのが現状です。慢性ウイルス感染症に対しては、HCVに対してウイルスを排除する優れた治療薬が開発されているほか、HIVではウイルスの感染状態をコントロールすることが可能となっています。
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